このページでは、米原万里ゆかりの方が思い出を披露してくださいます。
2016.5.19 ◆佐藤優 トークショー 文庫『偉くない「私」が一番自由』刊行記念 2016.5.20 ◆井上ユリ トークショー (聞き手・平尾隆弘) 単行本「姉・米原万里-思い出は食欲と共に」刊行記念。 Tweet |
プロフィール 佐藤優(さとうまさる) |
1960 年生まれ。作家・元外務省主任分析官。同志社大学大学院神学研究科修了。米原万里とは外務省時代にロシアで親交を結んだ。主な著書に『国家の罠』(毎日出版文化賞特別賞)、『自壊する帝国』(大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞)、『交渉術』など。 |
井上ユリ(いのうえゆり) |
1953 年生まれ。料理教師。米原万里の三歳下の妹。北海道大学卒業後、高校の理科の講師を経て、大阪あべの辻調理師学校入学。北イタリアのレストランで研修し、帰国後は自宅でイタリア料理教室を開く。87年、作家の井上ひさしと結婚。著書に『今日からわたしは一流シェフ』、編著書に『米原万里を語る』。2016年5月に『姉・米原万里 思い出は食欲と共に』を執筆。 |
平尾隆弘(ひらおたかひろ) |
1946年、大阪府生まれ。神戸市外国語大学英米学科卒。1970年、(株)文藝春秋入社。CREA編集長、週刊文春編集長、文藝春秋編集長を経て、2009年に代表取締役社長に就任。2014年に退任。現在は母校、神戸市外国語大学や明治大学で教鞭を取っている。 |
『思い出話々』とは 米原万里のエッセイ「単数か複数か、それが問題だ」(「ガセネッタとシモネッタ」所収)に由来する。 ロシアからやってくる日本語使いがそろいもそろって「はなしばなし」という奇妙な日本語を口走る。(略)…この日本語もどきの版元が判明した。日本語学の第一人者として名高いモスクワ大学某教授。 「日本語の名詞にはヨーロッパ諸語によくある複数形はない。しかし一部の名詞にはインドネシア語などと同様、反復することによって複数であることを示すルールが適用される。たとえば、花々、山々、はなしばなし……」 |